笹引小学校には,第2の校歌とも言える歌,「笹引今昔物語」があります。
この歌は,平成10年に当時の児童と教員が作詞をし,作曲は専門家に依頼して作られました。低・中・高学年の3つのパートとフィナーレから構成されており,低学年は学校生活のこと,中学年は地域の人々の願い,高学年は地域の開墾の歴史について,歌われています。
1つのピアノ伴奏に乗せて,3つのメロディーが重なり合う,とても不思議で,とてもよくできている曲です。中・高学年は2つずつのパートがあるため,全部で5つのパートが重なりなっていくことになります。一見,何を歌っているのか分からないのですが…よく聴いてみると,どのパートも素敵な歌詞が歌われています。
現在の笹引小学校では,毎月の歌声集会をはじめ,1年生を迎える会や音楽集会などの児童集会でも歌われるため,校歌よりたくさん歌う機会があります。児童にとっても身近で,よく歌われる歌になっています。低・中学年の児童にとっては,上級生の歌う中・高学年パートを歌うことは憧れのようです。3年生進級した児童は,早く中学年パートを練習して歌いたくて仕方がないようです。
中学年の総合的な学習の時間では,「笹引今昔物語」を劇化しています。
この歌が作られることになった経緯や歌に込められた地域の人々の願いや思い,開墾の歴史を3つのパートそれぞれに分かれ,劇を創り上げていきます。
事前に特産の落花生やスイカについて(3年生)や笹引地域の歴史について(4年生)調べ学習を行い,その後,劇の台詞や小道具を児童と教員が話し合って準備していきます。
H24年度には,地域の方から衣装(昔,使用していた作業着)を譲っていただき,更にその当時を再現した劇にすることができました。
これからも,児童みんなで「笹引今昔物語」を大切にしていきたいと思います。
笹引今昔物語が完成した時に
紹介された新聞記事